オリゴ糖で辛いアトピーの症状を抑える

便秘になるとアトピーになりやすい

アトピー性皮膚炎の患者は、厚生労働省の調査によると36万人もの数にのぼります。

日本人の多くがアトピーに悩んでいます。

老いも若きも、あまねくアトピーに罹患する可能性がある以上、その治療方法に関心が高いのも頷けます。

アトピーの原因は、いまだに解明されていないことが多くありますが、皮膚バリアの機能低下ではじまり、アレルゲンの侵入を許すことで、発症すると言われています。

おもにアレルゲンとして、挙げられるのがダニ・埃・食べ物などです。

アトピー患者を調査すると、多くのアトピー患者が腸内環境に問題を抱えていました。

特に便秘の症状が多く見られます。

便秘が改善されると、アトピーも改善されるという調査報告もあり、その因果関係が研究されるようになりました。

便秘になると、腸内環境が悪化して悪玉菌の巣窟になります。

すると、腐敗した便から有害物質が出て、それがアレルゲンとなり腸内アトピーの状態を引き起こし腸壁が炎症を起こします。

しかし問題はそこで留まらず、有害物質が腸壁から吸収されると血液に乗って、全身をめぐります。

アレルゲンと化した有害物質が全身をめぐることで気がつけば皮膚にアトピーの症状が現れるのです。

よって、便秘を改善して腸内環境を整えることにより、 アレルゲンが消滅していくと自然とアトピーの症状が緩和されていくのです。

アトピーの原因は、この他にもありますので、便秘を改善してアレルゲンを排除しても、ほかの要因から再び症状が出る事もあります。

しかし、便秘を治すことで、アレルゲンのひとつを滅却できるのですから、前向きに便秘を改善させるべきでしょう。

腸内環境を良くする方法は数多く存在していますが、その中でもオリゴ糖は善玉菌を増やす補助的役割をするので、 普段の生活の中にオリゴ糖を取り込んで行くことが アトピーを治す近道です。

血糖値が上がるとアトピーの痒みが出る

甘いものが好きな人は注意です。

アトピー悪化には砂糖が深い関わりを持っています。

砂糖を摂取すると、一時的に血糖値が急上昇します。

それを防ぐために、インスリンが分泌されて今度は血糖値を下げようとします。

すると、インスリンのおかげで急激に下がった血糖値を正常化するために、 今度はコルチゾールというホルモンが分泌されます。

このコルチゾールは、アレルギー症状の抑制に力を発揮するホルモンなので、血糖値を正常化する為に力を削ぐと、 本来アレルギー症状抑止のために使うはずだった力を発揮できなくなります。

それゆえに、アトピーが悪化し痒みを発生させるのです。

血糖値を上げないようにすれば、アレルギー抑制に関係したホルモンを無駄遣いすることもありません。

アトピー患者は、甘いものを避けることが、痒みを抑える秘訣でもあります。

しかし、甘いものを食べられないと、それはそれでストレスが溜まりますね。

アトピーは心因性で悪化することもありますので、なるべくストレスを排したいものです。

そんな時こそ、オリゴ糖の出番です。

オリゴ糖は、胃や小腸で吸収されないので急激に血糖値が上がることなどありません。

特に難消化性は大腸までそのままの状態で届くので安心です。

糖が吸収されにくい事が、オリゴ糖の最大の魅力です。

アトピーで甘いものが好きな人は、甘味にオリゴ糖を使えば、コルチゾールをそのまま温存できます。

血糖値とアトピーの関わりの深さを腑に落として理解すると、アトピーに関しての対処方法が自ずと導き出されて行きますね。

オリゴ糖の中でもラフィノースがアトピーに効く

アトピーを改善させるためには、オリゴ糖が素晴らしい効力を発揮することが分かりました。

では、具体的にどのようなオリゴ糖が良いのか考えてみたいと思います。

何故なら、オリゴ糖には多種多様なものがあり、それぞれに特徴があるからです。

アトピーに効果のあるオリゴ糖とは、何か。

それはラフィノースと呼ばれるオリゴ糖です。

ラフィノースはビートオリゴ糖とも呼ばれているもので、甜菜から採取される天然オリゴ糖です。

甜菜とは別名砂糖大根と言われて親しまれています。

甜菜

甜菜(てんさい)

日本では北海道でのみ栽培されています。

ラフィノースは、甜菜をクロマトグラフ法により精製結晶化することで、完成します。

文苑松田皮膚科の松田三千雄医師によると、腸内常在菌のガンジダを抑制することでアトピー治療を目指す事を目的に、 最大で1ヶ月半のラフィノース投与を、アトピー患者に施しました。

結果は76%に有効性が認められたということです。

ラフィノースは、純度高いオリゴ糖なので、効果の大きさにも定評があります。

オリゴ糖でアトピーを改善したいのなら、是非ラフィノースを使用して欲しいと思います。

通常の甘味量としてのオリゴ糖の純度は、30%ほどだと言われていますが、 ラフィノースは98%という高い純度なので、緊急性のあるアトピーに向いています。

オリゴ糖摂取と共にやるべきこと

オリゴ糖がアトピーに多大な効果があるのは事実です。

しかし、今現在の生活習慣がアトピーと親和性のあるものであれば、いくら体に良い成分を摂取しても同じことです。

腸内環境を整えるために気を遣いながら、オリゴ糖も摂取しなくては、長続きする効果は得られません。

オリゴ糖を摂取しながら、やってほしいことは以下の通りです。

食物繊維や乳酸菌を摂取する

整腸作用のある食事を心がけてください。

オリゴ糖を摂取するのと同じようにこうしたお腹の健康に良いものを取り込むことが大切です。

肉料理を減らしていく

肉は腐敗しやすく、消化しにくいので油断すると便秘を誘発してしまいます。

便秘がちの体質ならば、肉料理は最小限にとどめてください。

添加物の多い食事をやめる

コンビニの弁当など、添加物の多い料理は、アレルゲンが含まれていることが多いです。

また腸内を掃除するような成分がないので腸が汚れるばかりです。

水分を常に補給しつづけること

水分を補給しないと便は硬くなり、直腸を通って肛門から排出することができません。

直腸まで便が降りてきているのに、排便できず死亡した例もあります。

長いあいだ便が滞留すれば、アトピーを引き起こすアレルゲンが発生します。

こうしたことを心がけながら、オリゴ糖を摂取すれば、アトピーも改善して痒みや痛みなどから解放される日も遠くないことでしょう。

タイトルとURLをコピーしました