オリゴ糖で血糖値が下がる!

血糖値を下げるオリゴ糖の素晴らしさ

血糖とは、血液中に含まれるブドウ糖の事を言います。

その血液中に含まれるブドウ糖の量を血糖値と呼びます。

血糖値は食事をするたびに上昇します。

何故かと言うと、食事により摂取された栄養素の中の糖質が、消化酵素で分解されて、 ブドウ糖になり小腸によって吸収された後、血液に乗って全身に運搬されるからです。

ブドウ糖は、エネルギーとなって消費されますが、それ以外は肝臓や筋肉などでグリコーゲンとして貯蔵され、 脂肪組織にも中性脂肪として蓄積されます。

最初にエネルギーとして、血糖が消費されると血糖値が下がって蓄えられた肝臓や筋肉組織のグリコーゲンが分解されます。

分解されてさらにブドウ糖を血液に放出し、そこで血糖値を一定値に保つのです。

ブドウ糖は、生活するうえで必要なエネルギー源です。

日常の生活で動いたりするときに、必要なものなので、食事から摂取するのは大切な営みなのです。

この血糖値がいつまでも下がらず高い状態が続くと、危険な状態になります。

普通であれば、食後30分で血糖値が上がります。

膵臓から直ちにインスリンというホルモンが分泌されて、肝臓や筋肉、 そして脂肪組織に取り込まれるよう働き始めます。

その結果血糖値は速やかに下降していきます。

またこのインスリンはブドウ糖を、グリコーゲンや中性脂肪に変換させる事ができます。

インスリンによって体内の血糖値が安定しているのです。

しかし血糖値の上昇が長く続くと、インスリンの働きが弱まって追いつかなくなり、 最後にはインスリンが分泌されず血糖値をコントロールすることが出来なくなるのです。

そんなときに、重宝するのがオリゴ糖なのです。

オリゴ糖はまず、糖質がショ糖の半分程度しかありません。

オリゴ糖には2種類有り、消化性オリゴ糖と難消化性オリゴ糖に大別されますが、 消化性の方は、胃や小腸で溶けてしまいます。

一方難消化性オリゴ糖は、溶けずに大腸まで届き、ビフィズス菌の餌になります。

ということは、吸収されないまま大腸に届き、よって血糖値を上げないのです。

ショ糖の半分しかカロリーがないのに、甘味を感じることができるのも嬉しいですね。

血糖値の上昇で、病気になることもありませんので、血糖値が悩みの種の人には、これ以上ない甘味料なのです。

糖尿病患者に大人気のオリゴ糖

血糖値と密接に関わる甚大な病気といえば、一番に思いつくのが糖尿病です。

糖尿病は、血糖値を下げる役割のホルモンである、インスリンの作用が十分でないために、 血糖値が高くなっている状態にあり、放置すれば様々な合併症で死に至る病です。

糖尿病には1型(先天性)と2型(後天性)に分かれます。

日本の糖尿病患者のじつに、95%が2型に分類されています。

2型は運動不足や肥満から発症しまうので、生活習慣病と言われています。

初期の糖尿病は運動やダイエットで、緩和されます。

一度糖尿病になってしまうと完治する事はありませんが、完治に近い状態には持って行けます。

その状態をキープしてく事が大切なのです。

そのまま糖尿病が悪化すると、網膜の血管に障害が起き、視力低下や失明することさえあります。

また、腎臓の働きが悪くなり、慢性腎臓病になってしまうと、腎不全を引き起こし人工透析なしでは生きていけなくなります。

さらに神経に障害が起きて、手足が壊死して切断することにもなります。

ほかにも動脈硬化で、脳卒中や心筋梗塞のリスクも高まります。

ありとあらゆる病気に罹患する恐れをはらむのが、糖尿病の怖いところなのです。

糖尿病患者は、厳しい食事制限で血糖値をコントロールしています。

甘いものも満足に食べられない生活に、ストレスもたまるところです。

しかし命に関わることなので、やむを得ず食事に関しては我慢を重ねている状態にいます。

そんな糖尿病患者に人気なのがオリゴ糖です。

砂糖のように甘すぎる事がないので、物足りなさはありますが、 甘味自体を制限されている患者にとってはオリゴ糖だけでも、かなり嬉しい甘味なのです。

オリゴ糖の中でも、難消化性オリゴ糖は、胃や小腸で溶けて吸収されることがないので、血糖値が上がりません。

甘いものを食べていながら、血糖値が上がらないというのは、奇跡に近い感覚です。

オリゴ糖は大腸の中に到達し、ビフィズス菌の栄養素になって始めて消化されますので、 血糖値の上がり方が極めて緩やかなのです。

しかも、胃で消化吸収されないので、元々ショ糖の半分しかないカロリーでも、 難消化性のオリゴ糖の場合、カロリーが殆ど吸収されないと言われています。

関連ページ:オリゴ糖にも種類あり、難消化性オリゴ糖がおすすめ

ダイエットが必要な糖尿病患者には、オリゴ糖は救世主のようなものです。

オリゴ糖のおかげで腸内の善玉菌が、活性化することで体全体の免疫力も向上します。

糖尿病は感染症が命取りになりますので、免疫力が上がることで、感染症からも逃れることができるのです。

血糖値をコントロールできるオリゴ糖は多様な可能性を秘めているのです。

100%難消化性オリゴ糖なら尚良い

血糖値という事から考えると、オリゴ糖にも摂取していいものとそうでないものがあります。

消化性オリゴ糖は、オリゴ糖としての特性を持ち、健康に良いのですが、 血糖値が下がるかと言えばそうでもありません。

何故なら、この消化性オリゴ糖は、胃や小腸で溶けてしまうからです。

胃や小腸で溶けてしまうことになれば、血液に糖質が送り込まれてしまいますから、血糖値は上がります。

勿論ショ糖のような、上がり方はしませんが、それでも抑制されるまでの効果は期待できません。

一方、難消化性オリゴ糖は人間の持つ酵素では消化吸収できません。

よって大腸まで届き、そこで腸内の善玉菌の餌になることで、吸収されていきます。

もし血糖値を下げたいのなら、難消化性オリゴ糖を摂取してください。

もうひとつ付け加えるとするならば、純100%難消化性オリゴ糖であればなおいいです。

難消化性オリゴ糖にも種類が色々ありますが、 市販されているシロップなどは甘味を強めるために、ショ糖を混ぜているものが多いです。

成分表示を確認する

オリゴ糖だと思って、無制限に摂取していたら、何故か血糖値が上昇し、 こんなはずないと憤慨する人がいますが、改めてお手持ちのオリゴ糖の成分表示を見てください。

オリゴ糖のパーセンテージが45%だとか、30%というように表示されていませんか? もっと高めに60%であっても、残りの成分はショ糖である可能性が高いです。

オリゴ糖だから大丈夫と思い、摂取し続けていたら、こんなどんでん返しで血糖値が上がることがあります。

成分表を必ず見て、オリゴ糖が100%のものやそうでない場合は、1日の摂取量を計算して制限していきましょう。

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