便秘になるとダイエットに支障をきたす
便秘になるとダイエットが進みません。
一生懸命食欲を抑えようと努力して、 実際に食べていないにもかかわらず、何故か体重が落ないという憂き目に遭う人も多いですね。
何故便秘の最中には体重が落ないのかと言うと、まず便秘中は胃があまり消化を早めないように動きを止めてしまうのです。
消化して腸へ送り込みたくても、便で詰まった腸はそれ以上新しい便を受け入れることができません。
仕方なく胃が動きをストップするのですが、その時に胃の中にそのまま残ったものはというと、 そのままゆっくりと脂肪も糖分も吸収されて、脂肪として蓄積されてしまうのです。
更に、便秘が続くと悪玉菌が便を腐敗させていきます。
腐敗した便は有害物質を乗せて、血液の中で全身を巡り続けます。
その時に、臓器は自分の体を有害物質で、汚されないようにフル起動で解毒に力を使ってしまいます。
そのせいで、本来なら脂肪を分解して行くはずのエネルギーが適切に使われなくなるのです。
基礎代謝が下がった体は、脂肪を溜め込み体重が落ないということになるのです。
便秘になると、臓器全体も自分の仕事が出来なくなります。
便秘によって毒素が臓器を攻撃しますので、臓器は自衛だけに掛かりっきりになります。
このような臓器への負担は危険です。
免疫力が落ちた時などは、臓器も働けなくなりますから、 あっという間に便秘から発する毒素で、体が病になってしまうのです。
痩せにくく、ダイエットに懸命になる気持ちは理解しますが、 まずは便秘を治さないと話にならないというのが、本当の所なのです。
間違ったダイエットで便秘になってしまう
ダイエットは便秘が改善したら、というのが基本ですが便秘が解消した後にダイエットを開始したにもかかわらず、 何故かダイエット中に便秘になってしまうこともあります。
悔しいような遣る瀬無い気持ちになりますね。
しかしこれは、仕方のないことなのです。
食事に制限をかけたダイエットをすれば、胃から腸へ送り込まれるものが少なくなります。
便の量が少ないと、便意があっても出すものがない以上でないのはしょうがないのです。
ある程度は食べているから、大丈夫だと思うかもしれませんが、 量がある程度たまらないと、大腸から直腸へ降りてきません。
また新しい便が古い便を押し出す事もありませんので、どうしても便秘になってしまいます。
ダイエット中は、むくみを気にして、水分すら摂取しない人がいますが、これは大変な間違いです。
便の量が少ない上に、水分も取らないのであれば、便は腸の中で石のように硬くなってしまいます。
押し出すものもないのに腸内で便が硬くなって滞留すれば、慢性便秘になってしまうでしょう。
絶食のようなダイエットはやめるべきですが、断食ダイエットも数日ならデトックスになりますので、否定はしません。
ですが、その際には必ず水分は補給して下さい。
中には、ダイエットが原因で、便秘から腸閉塞になる人もいます。
命に関わる事ですから、くれぐれも間違った自己流ダイエットは慎んでください。
便秘にならないダイエット方法
便秘にならないダイエット方法とは、何かと言いますと無理をしないことです。
そして規則正しく生活して行くことです。
ここに、便秘にならないダイエット方法をご紹介します。
これらは、セットですので偏ったやり方で実行するのはやめてください。
どれかが、欠落してもダイエットは成功しないと考えてください。
1・早寝早起き
早寝早起きは基本です。
夜中まで起きていると、ついつい夜食を食べてしまいたくなります。
夜遅くに食べる食事は、そのまま脂肪になってしまいます。
夜食のあとに運動などしませんから、全て脂肪になるのです。
寝ている間の胃腸は動きもゆっくりしていますから、消化されないまま脂肪や糖分が蓄積されてしまいます。
また、早めに就寝すれば、成長ホルモンが分泌されるので不摂生で傷ついた細胞の修復が行われます。
腸内環境も成長ホルモンによって改善されるので、便秘も治りダイエットがスムーズにいくのです。
2・適度な有酸素運動
ウォーキングのような有酸素運動をすると、免疫力が上がります。
病気になりにくい頑健な体を作ることができます。
また、有酸素運動は副交感神経が優位になりますので、腸内活動が活性化して便秘から体を守ります。
動くことで筋肉もつくので、基礎代謝も上がり自然と痩せやすい体になって行くのです。
3・野菜中心の食事
野菜には食物繊維が含まれていますので、便秘を抑止することができます。
水溶性食物繊維も不溶性食物繊維も共に便秘から体を守ってくれますので多種多様な野菜を毎日食べていくことが大切です。
また、腹持ちが良い野菜を食べることで食欲を抑えられるので、食べ過ぎ防止になります。
ダイエットには野菜中心の生活が一番安全なのです。
関連ページ:便秘解消には食物繊維を摂取することが原則
4・精神を安定させる
太る時というのは、じつは精神状態が色濃く反映されているものです。
過度なストレスから、体重が増えてしまうことが、きっかけという事が多いはずです。
幸せな気分でつい大食いになってしまった、 というパターンよりも心に不幸感覚が多い時ほど、食に逃げてしまっている事が多いのではないでしょうか。
ストレス社会の中に生きている以上、こうした葛藤は逃れ切れるものではありません。
自己嫌悪に陥って益々、過食してしまい便秘になってしまう場合、 この悪循環を断ち切らなくては便秘も改善しませんし、ダイエットも不成功に終わってしまいます。
良い音楽を聴いて、のんびりする時間を作り、好きな趣味に打ち込むというような自分なりのリラックス方法を見つけてください。
そうすれば副交感神経が優位になり、便秘も解消して体重も減って行くと思います。