便秘を軽くみがちな男性に警鐘

男性の20%は便秘に悩んでいる?

便秘と言えば女性に圧倒的に多い病気です。

しかし厚生労働省の調査によれば、便秘で悩む約2割が男性なのだそうです。

しかし、男性は余り便秘に対して、真剣に取り組んでいないので、 厚生労働省の調査も甘い結果なのかもしれません。

女性の場合は、便秘に対して敏感なので意識も高いのですが、 男性の場合はたかだか便が出ないくらいで、なんだという気持ちが強いようです。

細かく症状を聞けば、慢性便秘の症状そのものなのに、 認めたがらない雰囲気があるようです。

また便秘の自覚を持っていても、 生活に変化を持たせることもしないのでそのまま慢性化しているのかもしれません。

便秘であることは、生活には支障がないのだから、 病院に行く必要もないと、たかをくくっている男性が多いように見えます。

また、慢性便秘には3種類もあります。

ここで間違った知識で男性特有の症状にはそぐわない市販薬を使用し、 更なる便秘悪化を促進している場合もあります。

そのままで、誤った方法で便秘を治そうとすれば、腸内環境は益々、 悪化を辿ります。

そうなってからでは、なにかと遅いので正しい知識を元に、 便秘を改善して欲しいと思います。

さて、次は男性に多い便秘のタイプについて、考えて行きたいと思います。

男性の多くの便秘が過敏性腸症候群(痙攣性便秘)

女性の多くが弛緩性便秘というポピュラーな慢性便秘を患っていますので、 男性も自分は弛緩性便秘なのではないかと勘違いしてしまうようです。

しかし、男性にもっとも多い便秘とは、痙攣性便秘というものです。

言葉を変えれば過敏性腸症候群というものです。

マスコミの話題に上ることもあるので聞いたことがある人もいるかもしれません。

この便秘のタイプは、ストレスなどによる精神的な気鬱から、 自律神経が乱れることで発症します。

腸が常に不安定で、蠕動運動を続けているので便秘の合間に、 水分の吸収が追いつかずそのまま下痢になってしまうのです。

つまり、便秘と下痢を交互に繰り返すタイプの症状なのです。

だからこういった男性の中には、 自分が便秘ではなくて下痢症なのではないかと勘違いしている場合も見受けられます。

過敏性腸症候群(痙攣性便秘)は、割合若い男性が罹患しやすいようです。

仕事に対して責任感とプレッシャーを感じやすく、 指導される側の20代男性は極度の緊張感の中で、知らず知らずのうちに、 過敏性腸症候群(痙攣性便秘)になっているのです。

重症化すると、会社に行くのも一苦労ということになります。

自力での解決を諦めて、早めの病院受診をオススメいたします。

便秘薬に注意!下剤は逆効果

仕事も忙しい男性は、なかなか病院には行こうという発想には至らないもののようです。

あまり便秘を病気とも認識していないのかもしれません。

しかし、腹痛は治したい・・ということで市販の薬に頼る場面が多いと思います。

ここでひと呼吸おいて欲しいと思います。

じつは男性の便秘は、痙攣性便秘が最も多いので、 常に腸は痙攣しています。

腸内は動き続けているのです。

だからこそ、便秘かと思いえば、水分が先に出てしまう下痢も引き起こします。

過剰な腸の蠕動運動が原因なのにむやみに便秘薬を飲むのは、 間違っています。

便秘薬の中には下剤効果の強いものが売りの薬も多く出ています。

こういうものを使うと、腸は絶えず蠕動運動をしなくてはならないので、 痙攣性便秘は一向に回復しません。

腹痛もひどくなる一方でしょう。

薬を飲むのなら、下剤効果の強い便秘薬は絶対に飲まずに、 整腸剤を飲むことにしてみましょう。

整腸剤は、下剤も入っていませんし、腸内環境を整えるビフィズス菌などを配合して、 お腹に善玉菌を増やそうというものが多いです。

整腸剤なら、便秘も下痢も両方に効果があるので痙攣性便秘には最も相応しいはずです。

関連ページ:便秘にはどのような整腸剤がよいのか

しかし、こうしたものは対処療法に過ぎません。

痙攣性便秘というものはまずは心の安定と自律神経の安定が必要だからです。

自律神経がもとに戻れば男性に多いタイプの便秘は解消されます。

ストレスをなくせば便秘は治る

では男性に多いといわれる、過敏性腸症候群(痙攣性便秘)を治すには どうしたらいいのかということですが、ストレスを解消することが一番なのです。

極度の緊張で、狂い始めた自律神経が腸の活動にも影響しているのが、この便秘の正体です。

緊張を解いて、代謝を整えることで腸の消化吸収を正常に戻せます。

胃腸の運動を司る、副交感神経を優位にするためには、 まずは心が落ち着いた状態でないといけません。

副交感神経はリラックスした時に働く神経なのです。

ストレスの延長線上に生活していると、 緊張を司る交感神経が常にスイッチオンになってしまいます。

自律神経を整えたいのなら、まずは夜は寝ることです。

規則正しい生活を送れば、自律神経の働きも徐々に正常になっていきます。

眠れない夜は、白湯を飲むと心も体も温まりますよ。

ときには仕事を忘れて、日帰り温泉などに行くのもいいかもしれません。

温泉は体を温め、腸や肛門も温めてくれますので肛門の血流が良くなることで、 直腸にも刺激が行き渡りますので、便通が良くなります。

ストレスを解消しながら、腸の代謝を良くする手立てを考えて行きましょう。

食生活や飲酒にも気を配り、ストレスによる暴飲暴食は控えましょう。

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