ハーブティーの歴史
ハーブティーと聞くと、癒し効果抜群のお茶というイメージが広がります。
そして、お洒落なイメージも同時に持たれやすいですね。
このハーブティーの歴史は長く、古代ギリシャ時代まで遡らなくてはいけません。
ヒポクラテスが薬として処方した記録が残っています。
時代が中世になると、主に修道院で薬草として育てられたハーブがお茶として飲まれるようになります。
ルネサンス期になり、印刷技術の向上に伴い、貴族や一般庶民にもハーブティーが親しまれるようになりました。
このように、薬としての要素が高くヨーロッパでは、漢方のように今でも飲まれています。
特に肉食傾向の強い欧米人は、便秘で悩んでる人々も多いので、 ハーブティーが生活の一部として民間療法的にその立場を不動のものにしています。
下剤を飲むのに抵抗感がある場合、ハーブティーで便秘を解消するべく常飲するのも良いですね。
ハーブティーが便秘に効く理由は?
便秘になったら、まず水分を摂取して便を柔らかくすることや、腸内を潤すことで滑りやすくすることを考えます。
ただ水分を摂取しても良いのですがハーブティーならハーブの中に含まれる薬効成分のおかげで、 便秘に対して積極的にアプローチできます。
どうせ飲むのなら、ハーブティーを飲んで腸を元気にしたいものですね。
ストレス性の便秘には特に良い効果をもたらします。
ハーブティーは精神の安定を促す効果がありますから、普段から過度のストレスの中に身を置いている人ににはうってつけです。
また妊婦の便秘は薬を容易には使用できませんので、病院でハーブティーを勧められることもあります。
厳選オススメのハーブティー
ハーブティーには様々な種類があります。
香りも良くて、飲むだけで心もリラックスできますので、毎晩寝る前に飲むと、 安眠と共に胃腸を休ませてあげられます。
胃腸を休めれば、翌日体内時計がリセットされ、朝の便通も順調になるはずです。
・スルッティー
「スルッティー」はオリゴ糖が配合されたハーブティーです。
・カモミールティー
とても有名なハーブティーの筆頭は、やはりカモミールティーでしょう。
白い花を咲かせる可憐なカモミールは、あのエジプトの女王クレオパトラも愛飲していたそうです。
学名のマトリカリアは子宮という意味で婦人科系の病気に対して良い効果をもたらします。
炎症を抑える作用がありますので、子宮の病巣が腸を圧迫したような時に起こる便秘に効果があります。
また荒れた腸の炎症を抑えますので、悪玉菌が増えて腸に問題が発生したときなどに、優しく改善へと導いてくれるお茶です。
・ローズヒップティー
ローズヒップとは野ばらの実です。
ビタミン爆弾と言われるほど多くのビタミンを含んでいます。
このローズヒップティーはペクチンやビタミンを多く含むことから、 腸内に善玉菌を増やす効果や、 ビタミンCで便を柔らかくして排便をスムーズにする作用があります。
色合いも綺麗なピンク色で華やかな気持ちになれるのも嬉しいです。
中にはローズヒップティーをゼリーに加工して食べる人もいるようです。
工夫次第で益々、美味しくなりますので、便秘に良いハーブティーの中でも女性に高い支持を受けています。
・フェンネルティー
古代ギリシャ人はこのフェンネルティーをダイエットに使用していたほど、便秘に効果のあるハーブティーです。
腸内に溜まったガスを排出するのを手助けしてくれますので、腸が張っている時に効果が期待されます。
便秘が続くと新陳代謝が悪くなることから、ダイエットの成功は、腸内環境が鍵を握ると言われています。
古代ギリシャ人はその、原理を知っていたのかもしれませんね。
健やかな排便を促してくれるのが特徴です。
・ハイビスカスティー
真っ赤に咲くハイビスカス、ハイビスカスティーも確かに赤いお茶ですがハーブティーに使用するハイビスカスの花は、黄色の花です。
酸味が強くクエン酸やカリウム、ビタミンCが含まれています。
硬くなった便を軟化してくれるので、腸のあたりがゴリゴリした状態の人には特にオススメしたいハーブティーです。
酸味が気になる場合は、オレンジなどをブレンドすると程よい酸味に落ち着きます。
便秘になった時には、こうした南国のハーブが心を明るくしてくれます。
腸をスッキリさせて、気持ちも前向きになることでしょう。
・ダンディライオンコーヒー
ダンディライオンというのは、西洋たんぽぽの事です。
日本でもお馴染みのたんぽぽコーヒーのことです。
ダンディライオンには、解毒作用がありますので、便秘によって出る有害物質を抑制して解毒してくれます。
強い排泄機能で便秘で腐敗した便を速やかに排出させるために尽力してくれます。
土臭いなどと言われることもありますが、可憐なたんぽぽの力で便秘を治せるのは素敵なことですね。
飲み方と注意点
市販のハーブティーの中には、すでにブレンドされているものも少なくありません。
下剤の作用が強いキャンドルブッシュなどは、効きすぎてしまい下痢になってしまう事があります。
また、アロエなどは、子宮を収縮させる事がありますので、婦人科系が元にある便秘には注意しましょう。
下剤の効果が先立つハーブティーは一時的に排便出来ますが、その後水分不足になり便秘を引き起こすことがあります。
ハーブティーを選ぶ時には効果の緩やかな、ブレンドされていないものを選ぶと間違いありません。