乳酸菌は下痢にも効果がある

下痢も便秘も原因は同じ

乳酸菌はお腹に良い菌だと言われています。

しかしイメージとしては便秘にこそ良いという印象の方が、 より強いのではないでしょうか。

お腹の中で便が硬くなり詰まっているな、 という時にこそ乳酸菌を摂取する人が多いような気がします。

それは、乳酸菌の持つ整腸作用による効果を期待するものなので正しい判断です。

と同時に、整腸作用があるというならば、下痢にだって効果があるはずなのです。

腸内が不安定になると、便秘にもなりますが下痢にもなります。

自律神経が乱れると、腸はすぐにその影響を受けますから、 便秘になる人もいますし下痢になる人もいます。

過敏性腸症候群は、腸内細菌のバランスが崩れる事により引き起こされます。

この過敏性腸症候群は、便秘や下痢を繰り返す症状がおきるのです。

腸内のトラブルは、意外と簡単なのです。

腸内のバランスが崩れることで悪玉菌がのさばり始めて、 便秘や下痢を起こすのです。

この悪玉菌をどうにかすれば、腸内は元に戻って行くのです。

その為には、生活の中で自律神経が乱れないように、ストレスを無くす努力をしたり、 規則正しい生活を送る事で腸内環境を整えることです。

腸は精神状態や環境左右されやすい、ナイーブな器官なのです。

乳酸菌で下痢を治そう!

過敏性腸症候群の場合は便秘や下痢を繰り返すので、便秘だと思い下剤を飲んだり、 下痢だと思い下痢止めを飲むのは危険です。

腸内が安定していないので益々便秘や下痢が悪化してしまいます。

基本は腸を健康な状態に戻す事なのです。

乳酸菌は、整腸作用が強みです。

便秘にも下痢にも効果があります。

その時に自分の辛い諸症状に対応するので、乳酸菌の入った整腸剤や、 乳酸菌サプリを摂取しましょう。

乳酸菌は、乳酸を大量に生成しますので、蔓延る悪玉菌を抑制します。

また、死んだ乳酸菌はビフィズス菌の餌になりビフィズス菌を助けることも分かっています。

乳酸菌は生きたまま腸に届くタイプや、殺菌された状態の乳酸菌飲料がありますが、 そのどちらにも腸を安定化させる効力がありますから、こだわらずに試してみて欲しいと思います。

下痢の時には脱水症状も起こしやすいので水分補給のつもりで、 糖分が控えめの乳酸菌飲料などを飲むのもおすすめです。

自分の知らないところで、乳酸菌は腸に届くとそれが生菌であれば、 乳酸を作り腸内を安定化させるために邁進しますし、 死菌であれば腸壁を保護したりビフィズス菌の栄養素になり、腸を守ります。

1週間も飲み続ければ、確実に下痢の症状は緩和されて行くことでしょう。

何故か乳酸菌を摂取すると下痢に?

しっかりと乳酸菌を摂取しているのにも関わらず、 下痢になってしまうという人もいます。

この場合は、効きすぎていると思ってください。

乳酸菌は確実に腸内で、仕事をしているのですがその仕事ぶりが加熱してしまい 逆に腸の働きを強化してしまっているのです。

赤ちゃんの腸内は95%が善玉菌です。

なので、便も黄色みがあり酸味のある匂いがします。

これは便に混入しているものが、ビフィズス菌や乳酸菌だからなのです。

お腹の中で乳酸菌の作る乳酸や、ビフィズス菌の作る酢酸がお腹の中で働いて役目を果たしたからこそ、 黄色から茶色の便が出て酸臭があるのです。

しかし乳酸菌は働きすぎると、腸の蠕動運動を激しく促進してしまいます。

すると、返って便意が強まり下痢が悪化してしまうことがあります。

しばらく量を調節しながら、飲み続けていくと腸の方もバランスを取り戻して行きますので、 継続して摂取していくことをおすすめします。

下痢の時には無理に固形物を食べるのと腸に負担をかけてしまいますから、 サプリなどで摂取してもいいと思います。

下痢になったら試すこと

下痢になったら、乳酸菌を摂取しながらも他に試して欲しい事があります。

乳酸菌の効果も即効性がある場合と、そうでない場合があります。

個々の体質から乳酸菌の効果の効き目に差が出てしまいますから、 焦らずに乳酸菌と共に試すことで、より下痢を緩和させて行けるようにしましょう。

乳酸菌との相乗効果で下痢の治りが早くなります。

・お腹を温める

腸が冷えると下痢になったり、便秘になります。

夏は冷たい飲み物を飲む機会が増えます。

さらに室温もエアコンで冷えている場合が多いので下痢の症状が悪化します。

兎に角お腹を温めることが必要です。

夏でもカイロなどを用意して下腹部を温めましょう。

お風呂の中でも、お腹を温めることを大切にしてください。

カラスの行水にならずに、じっくりとお腹に熱が行き渡るようにしてほしいと思います。

・リンゴを食べる

リンゴには整腸作用のあるペクチンが含まれています。

乳酸菌の配合されたヨーグルトの中にすりおろしたリンゴを混ぜて食べると 下痢の症状が緩和されます。

リンゴもヨーグルトも腸内を正常化させるのに、効果があります。

リンゴは加熱しても栄養成分が損なわれませんので、 焼きリンゴなどにしてヨーグルトサワークリームなどを添えてもいいかもしれません。

・油っぽいものを避ける

肉類などを油で炒めたものなどは、腸管に負担をかけてしまいます。

下痢の時には、無理に食べ物を食べずに消化の良いものを摂取するのが鉄則です。

脂身の多い肉類などは、下痢の症状を悪化させる一方で下痢の症状が改善されたあとは、 便秘を誘発することになります。

油っぽいものや肉類は程々にして、過剰に摂取するのは弱った腸には百害あって一利なしと心得てください。

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