乳酸菌で花粉症を解消!

花粉症は何故起こるのか

花粉が空を舞う季節になると、花粉症の悩みが頭をもたげてきます。

くしゃみやかゆみで日常生活に多くの支障をきたします。

おもにスギ花粉やヒノキなどの花粉が原因になる、アレルギー疾患です。

花粉が空を舞い、そのうち人間の目や鼻に入ってくると、 まずリンパ球が侵入者を感知してIgE抗体を作ります。

敵だと誤認した免疫機能が、次に同じ花粉が接触してきた時に、 IgE抗体が脂肪細胞と結合して、花粉を追い出すべく鼻水や、 くしゃみなどを起こして排除にかかるのです。

このときに分泌されるのがヒスタミンです。

また、免疫細胞であるTh1細胞とTh2細胞も花粉症に関わっています。

Th1細胞はアレルギーを抑える性質があり、Th2細胞はアレルギー反応を促す作用があります。

この二つの細胞のバランスが崩れると、一気に花粉症が悪化してしまいます。

花粉症は子供の患者もいますが、多くは大人の患者です。

大人になって暫くして花粉症に罹患したという話もよく聞きます。

花粉症になりやすい人は、腸内環境に問題がある場合が多く、 腸内の悪玉菌が腸壁を傷つけることで、アレルゲンが腸壁から侵入しやすくなるのです。

子供は、慢性的な便秘などといった問題とは無縁の場合も多く善玉菌の作用も衰えていないので、 花粉症に罹患するケースが成人に比べて少ないとも考えられます。

しかし、食生活の乱れから腸内環境が既に衰えている子供が多くなっているのも事実です。

こうした子供の場合は、花粉症の患者である可能性が高いです。

花粉症を悪化させないためには、対処療法としてマスクやメガネなどの対策や目薬やうがい薬が有効ですが、 根本的な解決には体の内側から対処しなくてはいけません。

それには、腸内環境を整えることが、近道なのです。

乳酸菌で花粉症が改善される!?

腸内環境を整えることで、アレルギーは緩和されていきます。

まずは、便秘にならないようにしたいところです。

便秘になると古い便が溜まったまま排出されません。

最初は重いとか、気分が優れないといった曖昧な症状であったのが、 慢性便秘になると明らかな異変が起きてくるようになります。

体臭が便臭に似たものになりますし肌も荒れて、吹き出物が増えてくるようになります。

腹痛が増して、腸閉塞や大腸がんになることもあります。

アレルゲンを含む毒素が血液に乗り全身を巡るので、花粉症も益々酷くなります。

辛くて、外に出ていられないほどの花粉症のとき、 同時に便秘であったと気づくことはありませんか?もしそうなら、 腸内環境を一刻も早く正常に戻したいですね。

腸内環境の強い味方と言えば、乳酸菌です。

乳酸菌を摂取することで、腸内に善玉菌を増やして、悪玉菌を駆逐するのです。

荒れてボロボロになった大腸も元気になり容易にアレルゲンを取り込むこともなくなります。

参考:乳酸菌で善玉菌を増やし便秘を撃退

乳酸菌は、腸壁を死菌になり補修して壁を強くして蘇らせたり、 生菌が乳酸を生成し悪玉菌を抑制することで、善玉菌を後押しします。

腸内の健康を守りながら、その一方で花粉症を起こしているIgE抗体の生成を抑制します。

またアレルギー抑止効果のある免疫細胞、Th1細胞の働きを強めてもくれます。

乳酸菌は花粉症にとっては、一縷の望みと言っても差し支えないと思います。

花粉症に効果のある乳酸菌

ここで、花粉症に効果のある乳酸菌をご紹介します。

これらの乳酸菌は市販の食品の中に配合されている場合も多いので、覚えておくと便利です。

L-92乳酸菌

カルピス社の研究によると、スギ花粉シーズンに花粉症の被験者23人のうち、 12名にL-92乳酸菌を含む飲料を6週間摂取してもらい、 残りの11人にはL-92乳酸菌を含まない飲料を飲んでもらいました。

6週間同じように経過観察してみたところ、眼のかゆみがL-92乳酸菌を含む飲料を飲んだグループの方で、 明らかに変化がありました。

かゆみが緩和されるという結果が出たそうです。

Th2細胞が抑制されているということです。

緩やかな変化でも、眼のかゆみに悩む人には朗報ですね。

フェカリス菌

NPO日本健康増進支援機構において8週間フェカリス菌の含まれた飲料を スギ花粉症の被験者20人に飲んでもらったところ、鼻かみの回数や眼のかゆみ、 鼻づまりが改善されたという結果が出ました。

フェカリス菌は、人間の体内から分離した乳酸菌を加熱処理を行い、 乾燥させた乳酸球菌です。

ほかの乳酸菌に比べて大きさが5分1の大きさで、1ミクロンしかありません。

その為大量に摂取できるので、死菌であっても善玉菌の餌として豊富に体内に送り込む事ができるほか、 腸壁を守ることができるのです。

KW乳酸菌

キリンビール社と小岩井との研究によって発見された乳酸菌です。

花粉症患者96人にKW乳酸菌の粉末を摂取してもらった結果、花粉症の諸症状が改善されました。

またマウス実験においても、血中IgE抗体濃度が低下しました。

免疫細胞のTh1細胞とTh2細胞もバランスが改善され、アレルギーが緩和させました。

このKW乳酸菌はキリンと小岩井からしか発売されていませんので、 両社の商品から探してみてください。

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