オリゴ糖を摂取するならてんさいを選びたい

てんさいとは何か?

甜菜(てんさい)

甜菜

てんさいと聞いてもピンと来ない人のほうが多いのではないでしょうか?てんさい?天才?と頭の中が混乱しますね。

てんさいとは、甜菜と書きます。

別名、砂糖大根とも呼ばれていますが、大根とはゆかりのない、アカザ科のフダンソウ属の植物です。

見た目が非常に大根に似ています。

てんさいの花も大根に似ているそうですから、不思議ですね。

しかし実際はほうれん草の仲間なのです。

ビート畑を訪れると分かりますが、地表から出ている草の部分だけみると、やはりほうれん草に似ています。

日本で使う砂糖の殆どが、サトウキビなどを主成分にしたものですが、 てんさいから取れる砂糖生産量のうち、全世界では35%がてんさいを原料にしています。

日本では北海道でのみ栽培されています。

何故なら、てんさいは寒冷地にて栽培されるからです。

てんさいは、ビートと呼ばれて親しまれていますので日本以外では、ビートと言ったほうが通じやすいでしょう。

特にヨーロッパでは砂糖といえば、てんさいをイメージすることが多いそうです。

このてんさい、即ちビートはオリゴ糖が含まれています。

ビートオリゴ糖と呼ばれたり、ラフィノースと呼ばれています。

てんさいから分離精製して得られる、天然のオリゴ糖なのです。

てんさいから抽出された、100%オリゴ糖なので純度が高く、健康にも類を見ない絶大な効果があります。

純度は精製過程において98%程になりますが、天然だけあり、ほかのオリゴ糖とは一線を画すといえます。

国産の精製されたビートオリゴ糖(ラフィノース)を粉末にして販売したりシロップにしているものは、全て北海道産です。

ヨーロッパの気候風土に似た北海道でしか上手く育たないので、希少価値が高いと言えます。

茶色いてんさい糖はオリゴ糖が期待できない

てんさい糖という、茶色い粉末の砂糖がありますが、じつはこの茶色はてんさいを砂糖にする際に煮詰めた灰汁などの色です。

てんさい糖にもビートオリゴ糖(ラフィノース)は含まれますが、その量は少ないです。

オリゴ糖が多く含まれるラフィノースは、白い粉末で純度の高い結晶です。

てんさいから分離精製して、ビート糖蜜からクロマトグラフ法によって抽出され精製結晶化してやっと得られるものです。

こうして完成したのが高純度結晶オリゴ糖です。

また、てんさい上白糖というものがありますが、 てんさいを精製する段階でオリゴ糖を壊しますので主原料がてんさいであっても、 上白糖になっている時点でオリゴ糖は含まれません。

見た目が白くて似ていますが、じつは似て非なるものなので、ラフィノースとは違います。

てんさい糖には僅かながらのオリゴ糖は含まれますが、精製した時にオリゴ糖は激減しています。

そして、てんさいから特殊な方法で抽出したラフィノースこそが、オリゴ糖として有効です。

同じく白いからといって、上白糖になったてんさいとは別物なのです。

ややこしいですが、てんさいからオリゴ糖を摂取したいなら「ラフィノース」と表示された純度の高いものを使用しましょう。

茶色いてんさい糖は、ラフィノースからは、遥かに成分において劣ってしまいます。

もちろん、微量のオリゴ糖が含まれるのは本当ですし、普通の砂糖よりはかなり、健康的であることに間違いありません。

ラフィノースはてんさいの持つ健康成分により、整腸作用やアトピー予防などにも良いとされています。

甘味は弱く、砂糖に比べたら半分程度の満足感ですが、健康に関しては純度が高いほど、効果を発揮します。

てんさいの持つオリゴ糖の強みを活かせるのは、ラフィノースの純度にかかっています。

是非、純度の高いてんさいを探して、オリゴ糖を積極的に摂取してください。

外国産のてんさいは農薬や遺伝子組み換えが多い

外国産の非オーガニックのてんさいは、遺伝子組み換えの種を使用して作ったてんさいから、精製しているところが多いようです。

外国産のてんさいからオリゴ糖を抽出したものや、てんさい糖を見つけたら、 遺伝子組み換えしていない旨が記されたものを選びたいですね。

また、日本産のてんさいも、農薬を相当使用しています。

てんさいは美味しい野菜なので、害虫が付きやすい為です。

気にする人は気にする農薬ですので、もし農薬が気になる場合はオーガニックのてんさい糖を使用して下さい。

オーガニックで安全とされているてんさいは、スイス産のBIO-SUISSEの認証を受けているものだそうです。

スイス産のてんさいと検索をかけるとインターネットでもすぐに探せますので、 こうしたものを購入すると安全に口にできるものに出会えると思います。

慎重に慎重を重ねて、オリゴ糖を摂取したいのなら、スイス産が最適です。

しかし、国産のてんさいが、農薬を多く使用しているからといって、大袈裟に悲観する必要もありません。

マクロビを実践している人は別ですが、実際問題多くの国産野菜や果物は農薬で見た目を損なわないように育成されています。

農薬を使用して育てられた、国産てんさいも同じことです。

それでもラフィノースになったてんさいはその効果を損なうことなく体内で便秘を改善させたり、 アトピーに効果をもたらしたりします。

あとは個々の価値観によって、てんさいを選び取ってください。

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