便秘の解消には、さまざまな方法があります。 人によって便秘の原因は異なりますし、その時の体調によっても一番適した対処法は異なるでしょう。 一つ二つの方法で便秘が防げるわけではなく、一つでも多くの便秘解消法を知ることによって、 その時の便秘に合った対処法で、便秘を改善していくのが効率的です。
今回は、乾燥プルーンを毎日摂取することにより、便秘を改善する方法をご紹介します。 プルーンは便秘に大変よく効きますが、腸の調子によっては、この方法がベストとは限りません。 さまざまな便秘解消法のひとつとして、プルーンの効果を体で覚え、 プルーンの摂取で便秘解消の効果が出そうなときには、ぜひ続けてみていただきたいと思います。
プルーンに含まれる繊維質について
乾燥プルーンが便秘によく効く理由のひとつは、豊富な食物繊維にあります。 プルーンを乾燥させることにより、生プルーンよりも5倍程度、 食物繊維が増えることにより、便秘への効果が期待できます。
また、乾燥プルーンの食物繊維には、不溶性、水溶性、どちらもバランスよく含まれています。 不溶性の食物繊維は、腸内で食べ物と一緒に運ばれるため、腸内で便が滞ってしまわないよう、 便の働きを助けてくれます。 水溶性の食物繊維は、腸内環境を整える働きがあるため、腸を元気にする作用があり、 便秘を改善するために欠かせません。
食物繊維は、いろいろな種類の食物から、不溶性、水溶性、 どちらも摂取していく必要がありますが、プルーンの場合はこのどちらとも含まれているため、 毎日乾燥プルーンを食べることを習慣づけることで、手軽に便秘の改善していくことができます。
乾燥プルーンに含まれる糖質、ソルビトールについて
ソルビトールは糖アルコールの一種で、おだやかな甘みがあります。 人工甘味料として幅広く使われているので、聞いたことのある方も多いのではないでしょうか。 乾燥プルーンの甘みは、天然のソルビトールによるものです。 実はこのソルビトールは「下剤」の役割を果たすほど、緩下剤的な効果があると言われています。 ソルビトールという下剤があるくらいなので、プルーンの甘みが便秘に直接的な効果をもたらすことが、 食べていて実感できるのではないかと思われます。
プルーンは適量を食べることにより、便秘に効果がありますが、腸内の状態によっては、食べ過ぎて 便がゆるくなり過ぎるので、注意が必要です。 その時の体調や、食事の内容に合わせた量で、プルーンを摂取するとよいでしょう。
美味しい食べ方
乾燥プルーンは乾燥レーズンより大きさがあり、それなりの固さがあります。 一番手軽でおすすめの方法は、プレーンヨーグルトに半日くらい漬け込むことです。 プルーンがヨーグルトの水分を吸ってやわらかく戻り、ヨーグルトもプルーンの甘みで美味しく食べられます。 他には、刻んでジャムにしたり、ベイクドケーキの具として加える方法もあります。 ヨーグルトの買い置きがないときには、乾燥したプルーンをそのまま食べるのもおすすめです。